思いがけずの入院・手術をするととてもじゃないですが、破産しかけます。今回全く予想もしていなかったときに入院&手術をすることになり、高額療養費を申請したときのお話を紹介します。
私は2020年11月に子宮頸部の高度異形成で円錐切除の手術をしました。
医療費は月計算(1日~月末)なので手術前の検査・手術・手術後の外来を同じ月(11月)にしました。そうすることで、一定額を超えた分は支払いが不要または後から返ってきます。病状によっては待てないこともありますが、手術日や検査の日程は主治医に相談すればだいたい対応してくれます。「検査と手術を同じ月にしたいです」と言えば通じますよ。
結論 高額療養費は無意味だった!?
意味がなかった…
円錐切除術は2泊3日と短いし、手術自体の料金も安いし、手術時間も短いため、高額にならなかった。※年収によって異なります
という悲しい状況でした。
頑張ってみたんですよ。せっかくだったので使ってみたかったから、入院以外にもいつも行ってる病院も行ってみたし、2か月分のお薬ももらってみたのですが、足らなかった。。。
円錐切除術は日帰りでできる病院もあります。一方で子宮全摘出のような大掛かりな手術になると1週間以上の入院になります。
ここで、高額療養費の概要について紹介します。
高額療養費制度とは
高額療養費制度について
医療費の家計負担が重くならないよう、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が1か月(歴月:1日から末日まで)で上限額を超えた場合、その超えた額を支給する「高額療養費制度」(こうがくりょうようひせいど)があります。上限額は、年齢や所得に応じて定められており、
いくつかの条件を満たすことにより、負担を更に軽減するしくみも設けられています。全ての方が安心して医療を受けられる社会を維持するために、高齢者と若者の間での世代間公平が図られるよう、負担能力に応じたご負担をいただく必要があります。
厚生労働省HPより
こういった、医療費が高額になってしまった方に対しては国が医療費の一定額以上を支給してくれます。
では「高額」とはどれくらいからなのでしょうか
高額とはどれくらい?
このように、収入によって「負担脳に応じた負担」に応じるためランク分けがされています。
厚生労働省HPより https://www.mhlw.go.jp/content/000333279.pdf
私の場合、年収は600万円くらいなので、「ウ」の「370~770万」に該当しますので、計算式は「80,100円+(医療費-267,000)×1% 」となります。
私の役に立たなかったというのは、入院&手術の医療費が6万程度だったため、高額療養費を使っても支給がなかったため役に立ちませんでしたが、もっと高額(80,100円以上)だったら、すごく助かったと思います。※差額別途代(個室等)等含まれない金額がありますので注意してください。
Q.一度は窓口で30万円を払わなくてはいけないんでしょ?
A.申請したタイミングで、申請書が間に合えば窓口での負担は限度額までになります。
間に合わなかったら一度全額支払い、後から指定の口座に振り込んでもらえます。振り込まれるまでには3か月程度かかります。
この時必要となるのがら「限度額適用認定証」又は「限度額適用・標準負担額減額認定証」です。
この申請書まで間に合えば支払いは限度額までです。
Q.認定証はどこでどうやって作ってもらって、どれくらいの時間かかるの?
健康保険証に書かれている保険に問い合わせをしてください。
「今度入院をすることになり、使える制度について教えてください」と言えば、もし高額療養費以外の保険独自の制度があった場合も教えてもらえますので聞きましょう。時間は保険によって異なる場合がありますが、私は2週間くらいで限度額認定証が郵送で届きました。
Q.間に合わなかったらどうしたらいいの?
高額療養の申請をしても窓口での一時金が支払えない場合は、「高額医療費貸付制度」があります。高額療養費が支給されるまでの間、無利子で8割程度を貸し付けてくれる制度です。当座の医療費に充てるためなので、支給されたときに清算の手続きが必要となります。
高額療養費以外のこと
高額療養費以外にも、自分で加入している医療保険、会社の総務等、医療費控除について確認しましょう。ここでポイントになるのが診断書です。
自分で加入している保険
もし、民間の保険に加入していた場合は入院が決まった時点で連絡を取りましょう!保険によっては一時金をすぐに振り込んでくれるものもあります。診断書の作成費(5,000円程度)は保険会社が補助してくれることがほとんどです。病気によっては医師の診断書が必要になる場合がありますので、その申請も早くしておくと、振り込みの締め日に間に合えば保険金が早く入ります。保険会社専用の様式があることも多いので取り寄せておきましょう!ここでも、「入院手術をすることになりました。どうしたらいいですか?」と聞けば、向こうが知りたいことを聞いてくるのでそれに答えたら手続きをしてくれます。医療保険だけではなく、個人年金に医療特約がついているものや、火災保険、自動車保険などに特約でつけている可能性がありますので、とにかく電話で確認をしてみましょう。
会社の総務等
会社によって申請部署やシステムがあるかどうかは福利厚生の部分なので会社によって異なりますが、私の会社では社員が手術をしたときに見舞金をくれました。
その時にも診断書がコピーでもいいので必要だったのですが、もう保険会社に提出していましたし、もう一回とると5,000円かかると相談したところ入院の領収書で代用できるといわれましたが、診断書がない理由を説明するために電話を総務にしなければいけず、順序よくできたらよかったなとおもいました。
医療費控除について
高額療養費とは別で、1年間(1月~12月)の医療費が一定額を超えた場合には超えた分の医療費を控除に入れてくれて、税金を減らしてくれます。ここは高額療養費とはまた違うのが入ります。例えば病院へ通院するための交通費(公共交通機関利用)や、セルフメディケーション(ドラッグストア等で買った薬)も控除の対象になりますので、1年間の医療費の明細は絶対に残しておいてください。
まとめ
病気になることは本当にまさかと思わぬ時に起きるものなので、普段から健康に注意をしてメンテナンスを行うことが必要です。
さらに、保険から支給があるといっても急な病気や手術の場合は申請が間に合わないことがあります。医療保険の保険金もすぐには支払われません。病気の種類によっては長期の入院や療養が必要となり、仕事ができない可能性があります。
ここで私のおすすめはとりあえず給与の1か月分。それが貯まったら「少なくても3か月分+10万円」これだけの現金があれば療養費の支払いまでの間生きていくことができますので、この金額の貯金はしてほしいと思います。
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