今この記事を見られている方は、ご自身が高度異形と診断されたか、検査の結果待ちか、身近な方が手術を控えていらっしゃるのでしょう。とても不安な時期ですよね。高度異形成ということで不安、初めての手術で不安。そんな中、お金の心配まで加わると気がめいってしまいますよね。
この記事では高度異形成と診断されるまで、手術、その後の費用について詳細も紹介します。
医療機関や収入、入られている保険などによって金額は前後しますが、私の場合ということで参考にしていただければと思います。
- 検査から治療の医療費がわかる
- 手術の費用や入院にかかった費用がわかる
- 今から思えばこうしたらよかったという振り返りを紹介。
私は2020年11月に高度異形成で円錐切除の手術をしました。https://yumoneyyu.com/ensuisetuzyo-matome/91/2泊3日で入院&手術をしました。
実際に私がかかった医療費を公開します
円錐切除の検診から手術後外来までの総額は9万6861円でした
医療費はかかっている医療機関、保険が効く検査かどうか、加入している健康保険、検診に関しては自治体の補助で金額は変わってきますので1例としてお聞きください。私は会社員で3割負担です。大手企業ではありませんので普通の保険です。
私は診療報酬(支払いの明細)について全く詳しくないため、ただ明細に書いてあることを列記しているだけです。
検診から診断までは9,670円でした
手術から診断までは、全体から見れば少額ですし、一回の支払いも少額です。しかし、今後まだ手術という可能性が見えていない段階では毎回数千円ずつ消えていく検査は地味にお財布に負担がかかります。
検診の費用は1,880円でした
自治体の検診の補助はチケットなどはなく、1,880円でした。
内訳初診料288点、子宮経管粘液採取40点、病理判断料150点、細胞診150点合計628点(10割負担で6280円)
*6280円の30%(3割負担)つまり6280×30%=1880です
HPVの検査をした時は1,910円でした
前回の検診の結果を聞いて、HPVのウィルスの有無と型を調べる検査をしました。
内訳再診料73点、明細書発行体制等加算1点、外来管理加算52点、微生物学的検査判断料150点、微生物核酸同定精密検査360点合計636点(10割負担で6,360点)
*6360×30%=1,910
コルポスコピー検査の時は4,030円でした
前回のHPVの検査の結果(有無と型)を聞いて、コルポスコピー検査という子宮頚部の組織をとる検査をしました。
内訳は…明細書を見ていると、今回は割愛。合計は1344点
1,1340円×30%=4,030
高度異形成診断時は1,130円でした
前回のコルポスコピー検査の結果を聞いて、市立病院を紹介してもらい、紹介状を書いて、市立病院の予約をしてもらいました。
内訳は再診料73点、明細書発行体制等加算1点、外来管理加算52点、診療情報提供料(1)250点合計376点
3760×30%=1,130
診断されてから円錐切除手術前までは12,230円でした
手術はもちろん入院込なので高いことはわかりますが、その手術の前の検査でも結構な額飛んでいきます。特に、初診代や術前検査代は結構いくので驚きます。
市立病院の初診は4790円でした
予約した時間に外来へ。ここではクリニックで検査したコルポスコピー検査の標本を見た(らしい)、超音波で子宮周辺の検査をして、コルポスコピーをした(らしい)。
らしいというのは、標本は私の目の前では見ていないし、今回のコルポスコピーは組織をとっていないため痛くもなんともないからわからないです。
内訳は初診料288点、コルポスコピー210点、超音波検査530点、組織診断料(他医療機関作成)で570点合計1598点
15980の30%は4790
市立病院の術前検査は7440円でした
麻酔をかけるためいろいろな機能の検査を行いました。
血液検査、呼吸機能の検査、下肢の血栓の超音波検査、心電図の検査、胸のレントゲン?検査と外来、麻酔科との面談でした。
内訳は外来診療料74点、フローボリューム90点、下肢超音波検査100点、心電図検査450点、血液化学検査130点と109点、細かいのがたくさん、画像診断料細かいのがたくさん、合計2,481点でした。
24,810の30%で7,440です。
この検査の項目は病院によって違うみたいです。
入院と円錐切除の手術費用は56,940円でした
2泊3日の子宮頸部円錐切除の手術は56,940円でした。
明細は細かすぎて記載が無理なので、概要だけ
医学管理料305点、手術3578点、麻酔7172点、入院料145点、DPC10,136点合計21.365点
3割負担で64100円+食事代1840円=65,940円でした。
後々発覚しますが、加入していた民間の医療保険で全額カバーできました。
この時の請求を見たときはびっくりしましたが、いろんな病院のサイトやブログを見て8万くらいが相場と思っていたので、なんか安いなと思った記憶があります。
看護師さんやソーシャルワーカーの人たちにはすごく心配され、貸付の話もしてもらいました。
いい病院でした。
術後外来は430円でした
手術で取った頸部の写真を見せてもらい、がん細胞は取り除けたでしょうと言ってもらいました。
傷の具合を見てもって、ピルの処方箋をかいてもらいました。
内訳ってほどでもないですが、再診で74点、院外処方箋料で68点、合計142点
1420の30%で430円
保険の診断書代は5584円でした
診断書が5,000円、消費税10%で500円と郵送費の切手代で84円です。
治療以外でかかった費用(必要だったもの)
・入院時のパジャマ
初めての入院だったためテンション上がって、普段はスウェット派なのですが、パジャマを買ってみました。
・洗面用具
旅行用のものをお持ちの場合は不要です。
・紙おむつ
病院の購買で購入できます。1枚200円程度だったと思います。
・クリーンコットン
個包装になっているウェットシートのようなもの。売店で買えます。300円程度だったと記憶しています。結局使わなかったため、どこで使うために必要だったのかわかりません。
・生理用ナプキン(夜用)
こちらも家から持ってくればいいと思います。手術後に出血しますので、必要です。
・タオル
シャワー用とは別にバスタオルがあったほうがいいです。手術後のお尻の下に敷くために大判のものが必要です。家から持っていけばよいでしょう。
・暇つぶし用品
私は毛糸と編み棒でひたすら編み物をしていましたが、時間をつぶせるものがあったほうが暇つぶしができます。
・イヤホン
テレビを見て時間をつぶそうと思っていましたが、個室ではなかったためイヤホンが必要でした。しかし、売店では売り切れていたためテレビなしですごしていました。
子宮頚がん検診から各検査、手術と入院、術後外来までの費用を紹介しました。総額は9万6861円でした。思ったほど高くないのです。人生初の入院と手術を経験しましたが、高額療養費制度を使うほどのものでもありませんでした。
その後、1か月後に子宮頸がんの検診を行って、傷口の様子を見てもらいました。こちらは1534円でした。
コロナ禍だからなのか、通常なのか分かりませんが結果は郵送になるそうで、郵送代(切手代)の84円が含まれているため中途半端な金額になっています。
その後は検診の結果が良かった場合は3か月後の受診になるようです。
いま振り返るとこうしたらよかった
振り返ってみるとこうしておけばよかった。ということが結構ありましたので、今後の方に向けて記載します。
荷物編
2泊3日といえどホテルと違ってアメニティなど存在しませんし、いつ何時看護師さんや医者が入ってくるかわからない空間のため、準備が普通の旅行とは違います。
入院の荷物を少なくすればよかった
2泊3日の小旅行のテンションで荷造りをしていたけれど、意外と重いし、かさばるし。旅行は楽しいテンションで乗り切れたかもしれないけれど、入院手術では重たい荷物は乗り切れなかった。スーツケースは友人宅に置いて行っていたのでなく、手荷物で持っていたため重たかった…
レンタルを使えばよかった。
レンタルを使えばよかった
初めての入院でテンション上げすぎて、自分で全部用意しようとおもってしまったことが失敗。
入院に際して、スリッパ、寝間着、お箸やスプーンといったものまでレンタルで1日〇円で貸してくれるサービスがあったのですが、初めての入院で、あのよくわからない病院の寝間着でコンビニへ行く勇気はなかったけど、入院してみて思ったことはみんな病院レンタルの寝間着なので気にならなかった。
若いし、女子だからと思っていたけど、婦人科病棟だったから、切迫やほかの安静を強いられて長期入院しているのであろう若いお姉さんたちもたくさんいたから、本当に気にならなかった。
スリッパもカサはないけれど、荷物としてはそれなりの大きさになるから、借りればよかった。
付き添い編
入院=付き添い、見舞。手術=付き添いというイメージはありますが、健康な状況での手術でしたし、半分旅行気分でしたので、いろいろちょっとやりすぎちゃったり、準備が足らなかったことがありました。
付き添いをお願いすればよかった
手術の付き添いを姉にお願いをしていたが、入院の時もお願いをすればよかった。不安だし、意外と怖かった。何よりも、荷物が多かった
遠慮しなければよかった
付き添いの予定の姉は小学生の子供が2人いるし、時短勤務からフルタイムに変わったばかりだったので何日も付き合わせるのは悪いと思ったし、コロナ禍だったので病室にも入れず、本当にただの付き添いになるので、悪いなと思い断ったのだけれど、下手に心配をさせただけで申し訳なかったな。
付き添いの人への情報提供
付き添いの人(私の場合は姉)に対して、入院手術の内容を説明すればよかった。どんな手術をして、どんなことが起きる可能性があるのかを事前に話をしておけばよかった。
同居家族に付き添ってもらう方は検査の過程で話をすることがあるのでしょうが、私の場合、診断をされてからの報告だったため、姉は何の手術をどうするのか理解をしていなかったようでした。開腹手術だと思っていたようですし、手術時間も何時間かかるのかわからない中待っていてくれていたようです。
実際は2時間もかかっていませんが。大変申し訳ないことをしたと思っています。付き添いの人へ、簡単な手術の説明をしてあげたらよかったと思っています。
診察日編
手術の日に目を向けがちですが、そのほかの日についても相談しておくとそのあと悲しい気持ちにならずに済みます。
術後外来は同じ月にしなくてよかった
術後外来も同じ月にしたら高額療養費の該当になるので、あえてではないが同じ月にしていました。しかし、結局400円程度の自己負担だったので、気にしなくてもよかった。
生理の予定日を主治医と共有しておけばよかった
手術後の検査の日と生理がかぶってしまい、看護師さんや医師に手を煩わせてしまいました。
ピルを飲んでいたため厳密には「生理」ではないけれど、手術のためにピルを飲んでいなかったため、生理日のコントロールができませんでした。
手術の42日前に生理があって、38日前にピルをやめて、手術の14日前に生理があって、術後2週間の外来時に生理がかぶり、術後の経過を観察したい先生の視界を奪うし、血まみれになるし…申し訳なさでいっぱいでした。
術後2週間の外来時に「出血は多いほうですか?」と聞かれたけれど、ピルをずっと飲んでいた私には飲んでいないときの状況は説明できず…本当に申し訳ない状況でした。手術が終わったタイミングで術後外来の日程を相談されますので、その時に「次回外来は生理とかぶりそうなので」と言えたら看護師さんやお医者さんの手を煩わせなかったと思います。
検査結果を予測して入院と手術の日程を調べておけばよかった
病院によっては1泊2日や日帰りでの手術ができる病院もあります。
私の入院したところは標準で2泊3日だったのできちんと調べたら日帰りや1泊2日でできて、入院費を抑えることができたのかもしれません。
しかし、そこで注意していただきたいことは、加入している民間保険を調べることです。保険の種類によっては日帰り手術は給付の対象から外れていたり、入院2日以上で〇円というものもあります。1日入院したら5日分支給というものもあります。保険の種類によっては無理に入院日を短くすることは必要ないこともあります。
対人関係編
人間関係や日頃思っていることがわかってしまう
ほかの病気ならば違ったのかもしれないけれど、子宮頸がんというものの特異性として、この病気で手術をするという話をした時に下手に知識のある人だと「下衆の勘繰り」をされてしまいます。
誰にも言わないというのはすごく負担がかかるので頼れる人を見つけてほしいですが、人選は慎重に、かつ最小限にすることを本当におすすめします。
職場は直属の上司は必須。それ以外は最低限に
手術をする場合は上司に相談しておいたほうがいいと思います。
結果としては言わなくてもよかったかなと思いますが、手術前はどうなるかわからなかったため、休みが欲しくて上司に相談しました。
チームで働いている方や人数が少ないなど職場の環境によっては2泊3日でも休みにくいこともあるかと思います。そういうときでも上司に相談しておけばうまいこと立ち回ってもらえる可能性があります。私は、余計な事をいろいろされましたが(笑)
その他
匂い対策をしておけばよかった!
先生は気にしないのかもしれないけれど、結構本人が気になります。先生2人、看護師さん、麻酔科の先生と複数人に見られるし、手術後は尿の管を入れられたり、抜かれたり…と、人様に晒すことが増えるので、身だしなみとして対策をしておけばよかったなと思います。
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まとめ
検診から入院と手術、術後の外来までにかかった費用を紹介しました。総額が9万6861円でした。総額でみると結構な額がかかっていますよね。
貯金しておいてよかったと思うし、10月の市立病院の初診から入院まで1か月があったためその間にさらなる節制をしていたため生活費が減ったし、予定だった8万よりはかからなかったためなんとか支払うことができました。
働いている方だと職場の理解というものが得られるかどうかでその後が結構変わってくると思います。万が一理解を示してもらえなかった場合は人事や総務など労務の本社的なところに相談することをお勧めします。
いきなりの入院と手術で体の心配だけではなく、お金の心配も増えると参ってしまうこともあるでしょうから、今回の記事が、漠然とした不安から目安がわかり治療に専念できることを願います。
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