緊急事態宣言が発出されていますね。
飲食店の営業時間が短くなっただけではなく、デパートなどの大型商業施設や映画館なども休業しています。
今回の緊急事態宣言でも相変わらず…というかむしろ人出は増えているとのこと。
私自身はもともと引きこもりなので、緊急事態宣言になっても特に困ってることもなく、自粛に協力をすることができています。
日々、連日ニュースで路上飲みを行う人達を見て、お酒に嫌悪感を持っていることと、会社の上司が飲みに行っていてリモートワークもしないことに腹立たしく思っています。
どうでもいいの意味
「緊急事態宣言が出ていることは知っているけれど、どうでもいい。」と、言う人がいます。
出ていても、人と会うし飲みに行く「どうでもいい」
よくテレビで取り上げられるのはこちら側の方々。
営業時間ギリギリまで飲みに行って、そのあと空いている店を探すか、路上飲みをするか。
この、それぞれの「どうでもいい」について因数分解してみました。
緊急事態宣言がどうでもいいを深掘りする
緊急事態宣言に関しては個人の価値観が大きく出るところだと感じています。
自粛のレベルも個人で違うし、接触の定義も人それぞれ。
まず、議論のズレを防ぐために緊急事態宣言について整理します。
緊急事態宣言=人との接触を減らすこと
緊急事態宣言の具体的な行動目標は「人との接触を減らすこと」です。
極論ですが、2週間、一人ずつ隔離された個室で全ての人が過ごせば、感染は収束するでしょう。
PCR検査を隔離の前と2週間後に行い、両方とも陰性だったら解放というようにすれば、長期間の緊急事態宣言は不要なのではないか。
社会活動からなにから全て止まるので、現実的ではありませんが。
緊急事態宣言の目的
緊急事態宣言には目的があります。その目的は下記の2つだと考えています。
医療体制のひっ迫度を下げる
医療体制がひっ迫すると、救えるはずだった命が救えなくなります。
また、医療がひっ迫するとコロナだけではなく他の多くの疾患の発見・治療が遅くなる可能性もありここから数年にわたって「手遅れ」の人が出かねません。
そのため、医療のひっ迫度を下げなければいけません。
そのためには「コロナ感染者」を減らして、「重症化」する人も減らす必要があります。
重症化リスクのある人へ感染させない
重症化リスクはすべてではありませんがわかってきています。
基礎疾患のある方や高齢の方は重症化しやすい傾向がみられるようです。
これらの人たちが感染しなければ、重症化する人が減り、重症化した人が減れば医療人も休みを取りながら治療を行うこともできる。
助けられなかった命が減る
精神的にも参ってしまう人が減るため離職者が減る。
長期的にも日本の医療の水準が保たれる。
みんなが人との接触を減らせば、医療も高齢者も守ることができる。
政府は緊急事態宣言で人出が減り、今までよりもより一層の警戒と対策をお願いしています。
これに対応し人との接触を減らすことで、感染者を減らすことができるはずなのです。
政策の後手後手感は否めませんが。
政府の言うこと聞きたくない気持ちは十分わかりますが。
つまり、緊急事態宣言がどうでもいい人は「高齢者が死ぬことがどうでもいい人」
以上のことから、緊急事態宣言をどうでもいいと言っている人は
「高齢者が死のうがどうでもいい」
「医療がひっ迫して救えない命があってもどうでもいい」
という意味になります。
それよりも、お酒が飲みたいし、店が閉まってしまうから屋外の公園で飲酒をする。
高齢者が死ぬことよりも、感染対策しているから飲酒をするということですよね?
これは少し意地悪な考えかもしれませんが、こういうことですよね?
では、高齢者が死んでもいいと思っているわけではないけれど、緊急事態宣言が嫌な人はどう思っているのでしょう。
緊急事態宣言のなにが嫌なのか?
緊急事態宣言に含まれているどの要素が不満なのか?
緊急事態宣言に関与しそうなキーワードについて挙げてみました。
緊急事態宣言のキーワード
「自粛」「時短」「人と会えない」「マスク着用」「飲酒ができない」「換気」「期間が不明」「罰金・罰則」「協力金が少ない」「人に会うのが怖い」「意味がないと思う」「休業命令ではなく『要請』であること」「イベントの中止・縮小」「繰り返されること」「移動(旅行)ができないこと」「五輪は開催されること」「政治家・官僚は会食をしていること」「冠婚葬祭も制限されている気分になること」「疲れた・飽きた」「テレワーク」「不要不急がわかりにくい」「変異株がわからない」「マンボウとの違いがわからない」「自粛はゆるい」「予定が立たない」「ワーケーションみたいな謎の言葉を作る」「学校・部活へ行きたい」
「ワクチンが遅いこと」「若者はかからないと思っていること」
「定額給付金」「経済活動の停止」
緊急事態宣言に関してのキーワードとしてはこんな感じでしょうか?
私は大人でサラリーマンなので、子供目線は少ないかも。
これらキーワードを指標で分ける
キーワードはいま、思いついたものでやってみましたが、十分ではありません。
漏れなく重ならずで作ることができたら良かったのですが、なかなかうまくいきません。
指標の例
例えば、「男」と「女」ならばどちらかに分けることができます。漏れもかぶりもありません。性的マイノリティーの方でも「体は」や「心は」「戸籍は」といった基準があれば分けることができます。
このような指標が欲しかったのですが、考え付きませんでした。
自分と他人を比べての指標が人間の感情かなと思いました。
例1 損得感情
人間損はしたくない生き物なので、自分が損をすることは避けたいと思うものでしょう。
自分自身が損をすること
「移動(旅行)ができないこと」「冠婚葬祭も制限されている気分になること」「疲れた・飽きた」「予定が立たない」「学校・部活へ行きたい」
この辺りでしょうか?
特に冠婚葬祭はしんどいですよね。私の友人でも結婚式ができていない子達がたくさんいます。
実際に損はしていないが、他と比べて損をしていると感じること
「五輪は開催されること」「政治家・官僚は会食をしていること」「テレワーク」「自粛はゆるい」「ワクチンが遅いこと」「経済活動の停止」
これはなかなか考えていて面白かったです。実際に自分は損をしていないのに、他者と比べて自分が損をしている気持ちになるのです。
政治家が会食していても、五輪が行われても自分には関係がないのに、「自分はこんなに頑張っているのに」と思い、不満につながるのです。
「自粛がゆるい」もロックダウンに近い状況で自分は頑張っているのに…という他者に対しての期待があるのです。
「テレワーク」に関しては、自分の立場によっても異なります。
例えば自分はテレワークがしたくてもできない状況です。
「なんで自分だけ緊急事態宣言が出ている中、出社しなければいけないのだ」と自粛したいという思いがあるのに、逆行した行動をとらねばならず、不満へつながります。
自身がどうしたくて、現状できていないことは何かというギャップを考えてみるといいかもです。
例2 自分がコントロールできるか否か
自分で解決できること
「自粛」「意味がないと思う」「疲れた・飽きた」「不要不急がわかりにくい」「飲酒できない」
精神論系しか、自分では解決できないことがわかりました。
意味や不要不急は自分で目的やラインを設定して解決ができます。
疲れに関しては自身でリフレッシュをすることができます。
他人(個人や身近な組織)が関与すること
「マスク着用」「換気」「冠婚葬祭も制限されている気分になること」「テレワーク」「予定が立たない」「学校・部活へ行きたい」「若者はかからないと思っていること」
このあたりでしょうか?
私はいま、正直に言って「換気」がすごくストレスです。
緊急事態宣言というよりも「コロナ本体」に対してですが、「寒い又は暑い、花粉」で換気に協力してくれない上司にものすごくストレスです。
マスクも息苦しいと外すことが多くあります。
自分の価値観が知れる。快適に緊急事態宣言中を過ごすことができる。
縦軸に「辛い」「つらくない」
横軸に「一人で対応可能」「他人が関与」で取ってみました。
自分でコントロールができるものに関しては自身の努力です。
自分でコントロールができない者は他者に依存するため、自分で解決ができません。
こうして表を見ると、「つらくない」ものもあります。
自分ごとで辛いもの「マスクの着用」
辛いものではマスクの着用で肌荒れが辛いのです。
それに対して「マスクをしない」という状況を目指せばいい。
マスクをしないということができないならば「肌荒れ対策」をすることで、マスクを許容できます。
または、一人暮らしは家から出なければマスクをしなくてもいいので「自粛」をすれば良くなる。
他人が絡む辛いもの「換気」
他人関与では「換気」が一番つらいことです。換気に非協力的な上司がいるため。
これに関しては他人を変えることはなかなかできないため、「早く出社し、窓を全て開ける」ということをすれば、閉めることはなかなかしない部長なので、開け放たれます。
私換気の際寒いことが多いので、厚手のカーディガンを会社にもっていってます。
このように、自分で直接解決ができないけれど、辛いレベルを落とすことで緊急事態宣言への不満を抑えられると思います。
例 その他
その他に関してはたくさんあると思いますが、対になるものが見つかりませんでした。
政府・自治体の政策に対しての不平不満
「期間が不明」「罰金・罰則」「協力金が少ない」「休業命令ではなく『要請』であること」「イベントの中止・縮小」「繰り返されること」「五輪は開催されること」「政治家・官僚は会食をしていること」「不要不急がわかりにくい」「マンボウとの違いがわからない」「自粛はゆるい」「ワーケーションみたいな謎の言葉を作る」「ワクチンが遅いこと」「定額給付金」
コロナ本体というよりも、緊急事態宣言そのものでしょうか。
曖昧な状況に対しての不満
曖昧で不明確なものが多くあります。
「期間が不明」「意味がないと思う」「休業命令ではなく『要請』であること」「繰り返されること」「冠婚葬祭も制限されている気分になること」「不要不急がわかりにくい」「変異株がわからない」「マンボウとの違いがわからない」「予定が立たない」「ワーケーションみたいな謎の言葉を作る」
コロナ自体が未知の疾患なので、それに伴う緊急事態宣言に不明確な部分がでてきてしまうことは致し方ないと思いますが、それにしても曖昧。
「不要不急」の定義がいまだにわからないです。
ワーケーションは「県をまたぐ移動」でも推奨されているのでしょうか?
「期間が不明」「休業命令ではなく『要請』であること」「不要不急がわかりにくい」「マンボウとの違いがわからない」
もし、政府すごくとてもリーダーシップをとって、バシバシいろいろなことを決めて、法律を変えていったらこの辺りはなくなっていたかもしれませんね。
私はどう思っているか?
実際の緊急事態宣言についてどう思っているのか?
私は「どうでもいい派」。
高齢者が無くなるということに関しては、心が痛むこともありますが、今年コロナで大丈夫だったとしても、来年誤嚥性肺炎でなくならないとも限らないから、特別に保護する必要が経済を犠牲にしてどこまでやる必要があるのか?とは思っています。
しかし、わたしの場合の「どうでもいい」には「緊急事態宣言で求められることが辛くない」ということもあります。
緊急事態宣言は緊急事態宣言で慣れた
疲れた、飽きたに関しては「慣れた」ので、特に辛くもないし、不満もないのです。
外食が減り自炊をするため、飲食店が閉まっていてもあまり関係ない
遅くまで仕事をした時に食べるところがなく、コンビニ食になることに関しては不満がありますが、そうならないように備蓄の食品も置いてあるので、そこまでストレスではありません。
ふるさと納税でもらった商品が冷凍庫にありますから!
<内部リンク>【購入記録】【ふるさと納税】長崎市 西京味噌漬け
不要な飲み会が減ったため、時間に余裕ができた
コロナ前は月に1回程度飲み会があったため、正直面倒だったけれど今はそれがなくなったため、時間が増えた。
部長たちが飲みに行っていることに対しても感染対策の面から文句を言うことができたため、緊急事態宣言万歳!
ごく限られたどうしても会いたい人と飲酒をせず会えば満足
一人暮らしなので、基本一人です。でも、どうしても会いたい人はいます。
その場合は飲酒をせずに短時間で会えばいいと思う。
2週間前から検温をして、危険の高いところへは近づかず、換気のされた空間で自作したお弁当を食べれば、かなり減らせられると思う。
対策を行って、緊張感を持ち続けていれば、どうしても会いたい人と月に1回面会するくらいいいのではないかと思っている。
リモートが普及したことによって在宅で飲み会ができるため、むしろ楽
リモート飲み会はコロナが産んだ副産物だと思う。
移動しなくていいし、好きなものを好きなように食べられるし。
中にはデリバリーでおなじものを食べる人もいるようですが、「ただ飲みにいった」というなんとなく飲みが無くなったため、お金も時間もできました。
ついでに禁酒をして健康になった
禁酒していることが緊急事態宣言の中でストレスを感じていない原因と考えています。
飲まないので、酒類の提供が無くなっても全く困らない。
理性が保たれているため、リアルならば「帰るか」と帰宅できる。
リモートならば、その後普通に「寝る前のルーティーン」をこなすことができる。
もちろん、医療体制は崩壊しないようにしてほしい
医療体制は崩壊しないでほしい。医療の近くで働いているため、日々頑張っている人たちを見ています。
頑張っていることがわかっているから「医療を崩壊させないために」緊急事態宣言中に頑張ることができていると思う。
不要不急は定義が難しい
不要不急はその人にとって「不要不急」で当事者にならないと判断できない。
そこでその「個人が出した結論」は尊重してほしいと思うが、それでリスクの高い行動をとったならば、その後2週間は出社しないでほしい。
換気をしっかり行ってほしい。
明日から私は京都へ2泊3日仕事関連で行く。もちろん、自分で考え得る最大の対策はしていくが、感染拡大地に本気で踏み込むため、結構勇気が必要。
短期間ロックダウンをしてほしい
本気のロックダウンを一度やってみればいいと思う。
いまでもだらだらと飲みに行っていたり、路上飲みをする人たちの理由は「罰則がないから」。
喫煙者でも「たばこが違法になるまで吸う」という人がいます。
良識や常識で協力を願うから、各個人の都合が出てくるのです。
1週間か2週間程度やれば「今までではダメなんだ」と思う人が増える。
その後、今のように緩い緊急事態宣言を出しても、1人でも「緊急事態宣言中だから」という理由で飲みに行かなければ、その誘われた相手に対しても情報を発信できるため、ねずみ講的に飲みに行かない人が増える。
医療が、生活が、仕事が、高齢者が、ワクチンが…と権利を主張するけれど、「ロックダウンは嫌」は通らないと考えます。
何かを犠牲にして、やらなければいけないことがある。
まとめ
緊急事態宣言がどうでもいいという人は「高齢者が死んでもどうでもいい」と定義せざるを得ない状況です。
どうでもいいと路上飲みをするのではなく、友達と会うにしても、だらだらと頻回会うのではなく、時間を決めて、お酒を飲まず、昼間に会えばいいと思う。
貴重な休みを使いたくない気持ちはわかるが、その程度の友人ならば、会わなければいいと思う。話があるならば、リモートで行えばいいと思う。
コメント