「おこづかい」を考える。子供が弱くなるおこづかいシステムとは

ピンクのブタの貯金箱 暮らし

小さい頃、親から「お小遣い」をもらっていませんでしたか?

私は、もらっていました。今、サラリーマンをしていて、何の労働もなく、現金が出に入っていたあのおこづかいシステムの謎について考えました。

最近、友人の家計と、子供のお小遣いの話を聞くことがあり、「お小遣いのあげ方」で「子供が金銭的に弱くなる」ということに改めて気づきました。

私は、子供はいませんが、もし自分に子供ができたら…もし自分が子供に戻ったら…おこづかいシステムは考えたいと思います。

わたしは、毎月定額おこづかい制には反対の立場です。

今回は、お小遣いあった方がいいの?ないほうがいいの?あげ方は?について考えてみます。

おこづかいって何?定義を確認

旦那さんのお小遣いではなく、子供のお小遣いの話です。
広辞苑によると、このようなものでした。

雑費にあてる金銭。また、自由に使える私用の金銭。こづかいぜに。ポケット‐マネー。

<外部リンク>広辞苑無料版

つまり、親から子に当てるものと言うよりも、「自由に使うことのできる金銭」という意味合いでした。

では、なぜ親は子に「自由に使える金銭」を渡すのでしょう。

おこづかいは、なぜ必要?

一般的には「金銭感覚を身に付けさせるため」「お金の管理を学ぶため」だそうです。

親と買い物へ行って、親が全てを支払っていたら「このお菓子がいくらなのか」わかりませんよね。

この「いくら」を身に付けさせるものだそうです。

また、お金の管理では、おこづかい帳を記載し、管理を学ぶことができるようです。

私は子供がいないので、根本的なところはわかりませんが。

おこづかいは、なぜ「もらえるの?」

ここは完全にご家庭で価値観が分かれるところなので、一般論が存在していません。

「無労働定額」、「言い値」、「労働の対価」、「評価査定の臨時収入」など、各家々で個性が出てくるところです。

無労働定額とは

特別家事や手伝いなどをすることなく、毎月決まった日に決まった金額のおこづかいが親からもらえるシステムのこと。

言い値

「服が欲しいから5000円ちょうだい」「友達と遊びに行くからお金ちょうだい」といった、用事があり、それに対して必要な金額をもらうシステムのこと。

労働の対価

お手伝いや家事を代行した報酬として金銭をもらうこと。

評価査定の臨時収入

何かを成し遂げた時にその評価に対して金銭をもらうこと。

日本では(私の周りでは)「無労働定額」「言い値」が多い傾向でした。

ちなみに私の家(親)は、「労働の対価」+「評価査定の臨時収入」でした。

ものすごく安い金額でしたが。固定給+ボーナス制でした。

他の国はどうなっているの?

アメリカは労働の対価

金融に関して早い時期から教育がされているアメリカでは無労働で貰えるものはなく、必ず何かの労働に対する報酬です。

芝刈り、犬の散歩など何かしらの労働を行い、その対価として報酬が与えられます。

さらに、文具などの日用品に関してもその報酬から支払うため、「自由に使えるお金」という感覚ではないのではないでしょうか。

なぜ日本はこういうシステムなのか?

誰が始めた何のシステムか定かではありません。今後調べてみたいと思います。

私は、江戸時代からの「丁稚(でっち)文化」、戦後の「公務員・会社員文化」が大きく影響を与えているのではないかと思います。

下記、私見です。

丁稚システム

江戸時代では丁稚奉公で大店に幼少の頃から働きに行きます。その際給与の多くは里(親元)に送られたり、借金の返済に充てられています。

また、そこから住み込み代や下宿代が差し引かれ、残ったもののが丁稚本人へ支払われていた。

この丁稚システムが長い間、多くの人々に普及していたため、「生活費以外の雑費がもらえる」システムが続いているのだと感じます。

武士の禄システム

商家ではなく、武士システムでは藩主から禄(ろく)という給与をもらっていました。

これが年単位なのか、毎月単位なのかわかりませんが、「定期定額」でした。

また、役職は世襲が多かったので、父、息子、孫でほぼ同じ職業・給与でした。

「〇俵〇扶持」と使用人の数も考慮されていた。

例えば、30俵2人扶持といったように、30俵(お米の量)、2人使用人という量のお米を支給してもらえていました。

これも、「定額」だったし、武士たるものお金のことで細かく言うことは避けていたため、「お金に無関心」な文化であったと思われます。

「お金は悪」や「金儲けは汚い」といった謎の価値観も生まれました。

サラリーマンと公務員

近年では、サラリーマンと公務員を目指すことが一般的となっており、年々自営業の数は減っています。

これにより、「定額の給料」「終身雇用」が標準となり、益々お金に疎くなっていったように感じます。

お年玉から考えるお小遣い

神社のお神酒。正月1年に1回、大金を子供に渡すのも日本だけの文化だと思っています。

あれが必要なのか、毎年毎年考えながら、甥っ子に上げないことにしています。

友人で毎年10数万円もらっている子がいた

私の友人で、親せきがおおいからなのか、毎年数十万円もらっている子がいました。

それはとてもうらやましく、自分が頑張って親せき周りをして集めても数万円にしかならないことに絶望していた時期もありました。

もらっている子はもらっていますよね。

お小遣いを与え過ぎるとどうなる?

お年玉に限らず、お小遣いを与えすぎる(もらいすぎる)とどうなると思いますか?

私は、子は弱ると考えています。

多「すぎる」の過多の定義や金額はその家々や事情によるところがありますが、私の感覚では月々1万円以上です。

高校生で4万円以上の自由なお金

友人の子供(18歳)は毎月2~3万円のお小遣いと、足りなくなった時には随時支給されていました。

高校生のころから、お小遣いとは別にアルバイトをしており、そこでも月々2~3万円程度の収入がありました。

その子は合計で4~6万円の現金収入がありました。

携帯代や食費、学費は親が払っていたため、その現金は全額「子供の自由なお金」でした。

何に使っているか聞いたところ、「化粧品費、被服費、旅費」など友人と遊ぶお金に使っていたようです。

部活や学校、習い事にかかる費用は全額親が支払っていました。

大学を実家から通い、社会人になった新卒

当社の後輩でこのような子がいます。

大学を実家から通い、社会人になったとたんに一人暮らしを始めたがお金の感覚がつかめず、毎月赤字。

使っている内訳を聞いたところ、「友人と遊ぶ費用、被服費」で合計10万を毎月超えているとのこと。

2人の共通点は、「多すぎた自由なお金」

高校生や大学生の時に「自由なお金」が多すぎると、被服費や交際費の額が増える傾向にあると感じます。

皆さんも思い当たる節はありませんか??

私はあります!

そうなると、社会人となり、自分の給料だけで生きていかなければならないときに、その分の「自由なお金」を手にできないことが多くあります。

社会人1年目などは特にボーナスも少なく、新しい暮らしで物入りな時期です。そこで今まで使っていたようにお金を使うことができないことはストレスのたまることです。

サラリーマンのお小遣いが3万円程度の時に「独身時代よりも自由が減った」と嘆くことがありますが、これは「使いすぎ」です。

将来的に悲しい想いをしないように初めから上げなければよかったのではないかな???

少な過ぎるとどうなる?

少ない場合は、「考えて使う」ことができるようになるため、支出を抑えて計画的に使うことができるタイプになると思います。

しかし、その場合でも問題点があります。

友達の輪に入りたくて親の財布からお金を取った子

友人が多くのお小遣いを持ち、自由に好きなものを買っているとうらやましく感じるでしょう。

その場合、自分も同等の買い物がしたいと感じ、お金が欲しくなります。

親に説明・説得をして、もらえればよいですが、そうも簡単にはいきません。

そこで、この子が考えることは、「親の財布から取る」ことでした。

この場合は、「どうしてお金が欲しいのか?」をヒアリングして、適切に渡すか、代替案を考える必要があったかもしれませんね。

自分の家にお金がないと思い、いじめられた子

この子の場合は家にお金がなかった状況では一切ありませんでした。

会社経営をする父と、外で働く母の元で、世帯収入ではその地域でも高めの水準だったと思われます。

しかし、節制をしっかりしている家計だったため、子供にお小遣いは少なく、家族旅行は毎年遠方の祖父母の家のみ。

友人が海外や国内各地へ行っている中、「自分の家は貧しい」と思い込み、ふさぎ込みました。

母がほつれたズボンや穴の開いた服にアップリケを付けた着せていたため、周りからより浮いてしまい、最後はいじめられてしまいました。

この場合は、周りとの相対的な環境の差があったと思います。

自身の家の環境・状況をわかる年齢になれば、話してあげることで対応できたかもしれませんね。

子供にとって良いことは?

上記で、多すぎるとどうなるのか、少なすぎるとどうなるのかについて紹介しました。

両方とも「極論」に近いものだとは思いますが、子供が自分のお小遣いと、周りとの差について考える瞬間は額の多少ではなく起こり得ることだと思います。

ここでは、金額ではなく、お小遣いをどのように活用するかについて考えていきます。

お小遣い帳などで管理の仕方を教える

基本の基本はお小遣い帳です。

なにの収入がいくらで、何に使って残金がいくらあるのか

これは徹底的にしっかりと記載して、確認していきましょう。

その後、2週間、1か月、半年など子供の年齢に併せて振り返り、どんな収入・支出だったかを考える時間が持てるといいですね。

貯めることと貯めた後について考える

お金は貯めて楽しい瞬間もありますよね。

銀行預金などで残高が増えていくときには楽しいものです。

しかし、無目的に貯蓄をしていては味気のないモノです、お金は使ってこそ意味を成します。

例えば、お小遣いの範囲の中にゲームソフトがあったとします。

ゲームソフトは4000円くらいでしょうか?

4000円を一気に支払うことは子供には厳しい場合があります。

しかし、その場合、1年に1本であれば、毎月333円ずつ貯めれば手に入れることができます。

ここで注意は「後払いローン」ではなく、「先貯め予算」にすることです。

お金の使い方について考える

上記のように4000円のゲームソフトを1年で1本購入しようと思うと毎月333円の貯蓄が必要です。

333円ならば、お小遣いの中から捻出できなくもない金額かもしれません。

その場合では、「先取予算」を決め、貯まったら買う習慣をつけることも大切です。

1年間に予め「これくらい使うであろう」金額を設定し、毎月貯蓄していきます。

そうすれば、「新作ゲーム」が出たときに「親にねだる」ことも「我慢」することもありません。

ほしいものがあり、それに向かった貯蓄は楽しいものでしょうし、お金の使い方についても有意義なものになると思います。

稼ぐということについて考える

このお小遣い議論の中で圧倒的にかけている視点が「稼ぐ」ことについてです。

上で説明した通り、アメリカの子供たちは「芝かり」などで、実際に労働の対価をもらっています。

しかし、日本の子供たちは「労働の対価」ではないため、「1万円を稼ぐためにどれだけたいへんなのか」を知りません。

そのため、気軽に「お小遣いがほしい」というのです。

実際、私は自身が子供の時に思っていたよりも「お金を稼ぐ」ことがかなり大変なことだと感じています。

実際に働くことは難しいですが、「この1万円の対価」について話す機会があるとより子供がお金に強くなるように感じます。

まとめ

今回、お小遣いと子供の教育について持論を紹介しました。

子供のお小遣い教育は将来子供が困らないようにするために大切な観点だと思います。

また、親が金銭感覚を持ち、子供に教育を行うことで、子供も親も将来困らなくなります。

私は、お小遣い教育も、親の金銭感覚も失敗していたと感じています。

そのため、今とても苦労しています。

もし、お子さんがいる方は今から、まだいない方は自分の家計から、お金について少し考えてみてはいかがでしょう。

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